備前市日生町（ひなせちょう）ってどんなところ？
岡山県域の南東の隅に位置し、兵庫県赤穂市と隣接する瀬戸内海の漁師町で、昭和40年代から始まったカキ養殖が盛んです。現在では、カキの生産量が全国第3位の岡山県において、その5割以上を占めるカキの産地です。
カキオコの由来～漁師町ならではの味～
カキの生産が始まった昭和40年代に、カキ漁師が売り物にならない小粒や傷もののカキを近所のお好み焼き店に持ち込んで、お好み焼きに入れて食べるようになったと言われています。カキオコは、2002年にカキ入りお好み焼きの美味しさに感動し、ボランティアでＰＲ活動をはじめた「日生カキお好み焼き研究会」が考案した呼び名です。
カキオコの特徴～広島風でも大阪風でもない「日生風」～
日生のお好み焼きは、山盛りの千切りキャベツにトロトロの生地をサッと混ぜて、パァーッと鉄板に広げて焼きます。新鮮なカキをのせてじっくりと焼き上げると、外はこんがり、中はふんわり。カキの旨みとキャベツの甘み、そしてモッチリした食感が楽しめます。
焼き方はそれぞれの店で工夫があり、食べ歩いてみるのも楽しいです。
カキオコの味は～プリプリのカキとソースは相性抜群～
日生のカキは鉄板の上で焼いてもすぐには縮みません。それは、新鮮な証拠。焼いたらすぐに小さくなるカキは、搬送中に余分な水分を吸収しているからです。
カキとソースの相性は抜群。プリプリのカキの食感と旨みがいっぱい詰まったカキオコを是非お楽しみください。
お好み焼きの他にも、カキ入りの焼きうどん・焼きそば、カキネギ焼き、野菜炒め等々、お店ごとにいろんなメニューがあります。
夏はエビオコ！～地物エビがいっぱい入ったお好み焼き～
日生の夏の味は、近海から水揚げされた地物エビ。一つずつ殻をむいたエビをお好み焼きの一面にのせたエビオコ。よく噛んで味わうと、エビの風味が楽しめます。
最近は、カキの冷凍技術が進んで、オフシーズンでも冷凍カキを使ったカキオコを提供しています。
日生海のそば～夏のおすすめサイドメニュー～
「日生は海のそば（側）」というオヤジギャグ的発想で開発された新メニュー。夏場に採れるエビやイカなど魚介類と冷凍カキを使った海鮮焼きそばです。塩味、ソース味など、店ごとに味付けも工夫しています。夏場は「の～んびり」、冷たいビールと海のそばでもいかが。
